電脳けん玉職人

らくがき

町田康『つるつるの壺』

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エッセイ集を読むときって、なぜか集中力が切れる。この作家の文体けっこう好みでおじゃるな、それにしてもこの部屋暑くね?(学生が屯する研究室の地べたに座って読んでいた)、明日美容院行くけど真っ白に髪を染めるという5歳からの夢を実現させるか迷うな、ロックは反抗の音楽なのに商業主義のせいでボキャ貧ってのはまさにその通りわかってんじゃねえかこの作家、美容師Nさんの隣にいるこの人は誰だああそうかインターンの専門学校生か偉いなマジで(結局染めなかった)、不動産の手続き明日にまわしちゃえなどなど、あらゆる邪念や怨念その他もろもろが頭によぎってくる。全くダメな読者だと我ながら思う。ただ、「自己正当化」という言葉はフィクションでなく現実にあるものだからこそ生を受けたように(言語学者の面会は謝絶します)、「このごった煮の読み方も、なんならエッセイ的よね」と思って1日を過ごすのであった。

 

2020年1月23日読了