電脳けん玉職人

らくがき

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ナイツ『「ワッショイ」でない事だけは確か』

言葉遊びの変奏曲が面白かった。ジェンダー的には少し…… 最後のコントは塙さんやりたかったんだな……って感じ。 2020年1月30日鑑賞

ナイツ『エルやエスの必需品』

本当にナイツの漫才のバリエーションの多様さすごい。 2020年1月30日鑑賞

野宮珠理『新芸とその時代』

日本の演奏史とともに、冷戦の歴史を示したものだと思う。面白かった。 2020年1月29日読了

大友直人『クラシックへの挑戦状』

「目の前の客」を大事にしないクラシック界への怒りが感じられた一冊。 2020年1月28日読了

森岡正代「母子生活支援施設の現状と母子関係について」

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasep/10/0/10_KJ00009271917/_pdf/-char/ja ちょっと規範が後ろに見えるかもね。 2020年1月27日読了

小原美紀, 大竹文雄「子どもの教育成果の決定要因」

https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2009/07/pdf/067-084.pdf ちょっと微妙な論文。 ざっくりいえば、出生時の体重が教育成果と正の相関にあって、出生時の体重は出生時の父親の雇用状況(マスデータなので「失業率」を用いている)と正の相…

イアン・マキュアーン(村松潔訳)『未成年』

宗教上の理由から輸血を拒否する未成年の少年と、「夫婦の危機」を迎えた女性裁判官の人生がパラレルで語られつつ、法と音楽が両者を貫く。 マーラーのリュッケルト詩集の配置が見事だった。 2020年1月26日読了

西文彦, 菅まり「シングルマザーとシングルファザーの比較分析 その1」

https://www.stat.go.jp/training/2kenkyu/pdf/zuhyou/singlemf.pdf ジェンダー差関係なく、配偶者と「離別」した人より、「死別」した人の方が、現在核家族である割合が高いのは少しびっくりした。 「離別」はある程度事前に予想できるからこそ実家に戻る準…

鈴木健「在日フィリピン人シングルマザーと子どもたちの「断絶」と「つながり」の連なりに寄り添う」

http://iminseisaku.org/top/pdf/journal/001/001_124.pdf エピソード集。互いの家に泊めるというコミュニティのあり方が独特かと思った。 2020年1月26日読了

竹村一夫「母子家庭施策の転換とシングルマザー」

https://osaka-shoin.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=4119&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1 新自由主義的施策の実施により苦しい立場に置かれたシングルマザーの苦労を描く。相談施設の非柔軟性と、的確な情報配置…

岩田美香「シングルマザーの「貧困観」: 母子生活支援施設利用者への調査報告結果」

https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/21521/1/IWATA.pdf タイトルの通り「貧困観」を探った論文。 「学業・仕事」に関する項目で、「貧困」と結びつけて考えることが少ない事態と、調査者の暴力の指摘が考えさせられた。 2020年1月26日…

東京交響楽団

最初のラッヘンマンにより「マーチ」が異化されたことで、「ダントンの死」の処刑シーンの滑稽さが明示化され、その上でリームにより示される悲劇性がより悲哀を帯びたものになった。家庭交響曲を安息と捉えるか皮相と捉えるかは好みによるな。 2020年1月25…

水無田気流『シングルマザーの貧困』

シングルマザーの貧困をさまざまな面から描く本。 2020年1月24日読了

町田康『つるつるの壺』

エッセイ集を読むときって、なぜか集中力が切れる。この作家の文体けっこう好みでおじゃるな、それにしてもこの部屋暑くね?(学生が屯する研究室の地べたに座って読んでいた)、明日美容院行くけど真っ白に髪を染めるという5歳からの夢を実現させるか迷うな…

ジェシカ・ウォルトン, ドゥーガル・マクファーソン(かわむらあさこ訳)『くまのトーマスはおんなのこ』

親友のクマが、実は女の子として生きたかったんだと知る絵本。 2020年1月22日読了

フランチェスカ・パルディ, アルタン(ドリアーノ・スリス, おおにしよしみ訳)『たまごちゃん、たびにでる』

様々な家族の形を示した絵本。シングルマザーやレズビアンカップルの親、ゲイカップルの親や肌の色が違う家族を取り上げていた。 良い絵本だと思うけど、家族基盤の強化と、動物の色に見られるジェンダー差、および「たまごちゃん」から何かが生まれる時(意…

ジャスティン・リチャードソン, ピーター・パーネル&ヘンリー・コール(尾辻かな子, 前田和男訳)『タンタンタンゴはパパふたり』

オスペンギンのカップルの絵本。 子どもが欲しくて石を温めるシーンが胸に詰まった。 2020年1月22日読了

平安寿子『セ・シ・ボン』

パリの語学学校に行った日本の方の話。 様々なフェーズでの差別があってなかなかしんどかった…… 2020年1月22日読了

濱野ちひろ『聖なるズー』

動物性愛についての本。 動物愛者の自己定義の中で生まれるロマンチズム、そして言葉以外のコミュニケーションへのまなざしが興味深かった。 2020年1月21日読了

ヴァージニア・ウルフ(片山亜紀訳)『ある協会』

男性たちが本当に世界を良くしているか確認する女性たちの協会の話。とても良い。 2020年1月21日読了

マイケル・ホール(上田勢子訳)『Red』

先輩が卒論で取り上げていた絵本。他の知人も薦めてたので読んでみた。 社会的ラベルと「中身」の違いを描いたいい絵本だった。ただ、「中身」の描き方が少し単一的なのは絵本という特性上しょうがないのかな……とも。 2020年1月20日読了

川上弘美『このあたりの人たち』

ある街を舞台とした短編集。非現実的な現実たちが、「薬局でティッシュ買ってきた」くらいのテンションで語られる。そして、それら低体温の語りたちが集積すると、なぜかぼんやりとした暖かさを生む。語りたちが基盤とするコミュニティの力がもたらした暖か…

ムサビの卒展

友人たちと、ムサビの卒展に行ってきた。 物の名で色を表す風習を現代に復活させた作品や、お薬の効用をまとめた百人一首、フランツ・マルクの馬みたいな力士の絵、フェミニスト視点でのピクトグラムの捉え直しなどが心に残った。特に力士の絵は、「我 一片…

斎藤紋子『ミャンマーの土着ムスリム』

仏教国であるミャンマーにて、「ミャンマーに融和的なムスリム」として「バマー・ムスリム」を自称する人たちについての本。バマー・ムスリム以外のムスリムとの対立を避けつつ差異を示す様や、バマー・ムスリムとしてのアイデンティティ教育において民族と…

米澤泉『「女子」の誕生』

性別役割分業などへの違和感から生まれた「女子」の呼称はファッション誌を席巻し、青文字系はもちろんのこと、赤文字系にまで影響力を及ぼした。その歴史的背景には「黒の衝撃」などのモードがあった。現在の「女子」イコンは蜷川実花。 新専業主婦の話を深…

町田康『猫のエルは』

「他の人の立場になって考えましょう」 当たり前だけどちょっとよくわからない警句について、楽しく、そして少しシリアスに考えられる本。他の人じゃなくて、他の猫だけどね。 2020年1月17日読了

ジェフリー・アングルス『わたしの日付変更線』

良い詩集だった。「異なる言語の対立」をここまで変奏できるのかと驚いた。 2020年1月16日

森紗也佳『知的障害者の就労支援ーーコーディネートの実際』

協働という視点が良かった。 2020年1月14日読了

ジャッキー・フレミング(松田青子訳)『問題だらけの女性たち』

タイトルだけ見るとトンデモ本?と思いますが、その内実は、女性が歴史的に無視され/馬鹿にされてきた状況を皮肉る本です。 この本における皮肉の切れ味が私は大好きですが、「いやーめっちゃいい皮肉!」と上から目線で楽しんでいるだけでは、皮肉られる対…

チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ(くぼたのぞみ訳)『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』

やはり胸が詰まった。自分が男であるゆえに把握できていない差別って凄く多い。 2020年1月14日読了