電脳けん玉職人

らくがき

2020-01-20から1日間の記事一覧

マイケル・ホール(上田勢子訳)『Red』

先輩が卒論で取り上げていた絵本。他の知人も薦めてたので読んでみた。 社会的ラベルと「中身」の違いを描いたいい絵本だった。ただ、「中身」の描き方が少し単一的なのは絵本という特性上しょうがないのかな……とも。 2020年1月20日読了

川上弘美『このあたりの人たち』

ある街を舞台とした短編集。非現実的な現実たちが、「薬局でティッシュ買ってきた」くらいのテンションで語られる。そして、それら低体温の語りたちが集積すると、なぜかぼんやりとした暖かさを生む。語りたちが基盤とするコミュニティの力がもたらした暖か…

ムサビの卒展

友人たちと、ムサビの卒展に行ってきた。 物の名で色を表す風習を現代に復活させた作品や、お薬の効用をまとめた百人一首、フランツ・マルクの馬みたいな力士の絵、フェミニスト視点でのピクトグラムの捉え直しなどが心に残った。特に力士の絵は、「我 一片…