電脳けん玉職人

らくがき

国立科学博物館常設展(日本館)

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日本館の常設展に行った。大学のカードのおかげで金はタダ。サイコーだね。


まず観たのは、常設展の中の企画展(矛盾!)「電子楽器の100年」。梯郁太郎冨田勲、レオ・テルミンの生涯が紹介されていた。思いのほか小さくて少し残念だったけど、本物のMC-8が見られて嬉しかった。また、明珍火箸という素敵な道具の存在を知ったのも勉強になった。あとはテルミンの政治的ポジションとか初めて知った。


お次は一階の「自然をみる技」。望遠鏡や地震計、時計や顕微鏡の展示を見た。地震計にとっての難関は、不動点の設定なんだなあと学ぶ。また、僕は時計は好きじゃないんだけど、調度品としては素晴らしいなと惚れ惚れした。よく行く喫茶店にリアル大きなのっぽの古時計があるのだが、それと似たやつを将来的には買おうかなと思ってしまった。


階段を上り、二階の「生き物たちの日本列島」へ。様々な動植物の剥製・写真が展示されていた。日本には固有の種が多いこと、日本内でも気候がかなり違うため分布が多様ということを学ぶ。フィンランドに行ったとき、「針葉樹ばっかり!」と景色の単一性に驚いたんだけど、それは日本に慣れてたからなんやねと思った(日本の山も植林政策のせいで針葉樹ばっかりだけど……)。

ぶっちゃけあまり興味のない分野だからこそ、ちゃんと勉強しないとなあと思う。


お次は同じ階の「日本人と自然」。様々なイネの展示が面白かった。ほかにも縄文時代弥生時代の展示もあったけど、そのもの自体にはあんまり惹かれず、むしろ「この絵はどういう依頼で書いたのだ?」「依頼した人の学派および政治的立ち位置は?」といったことが気になった。いちおう社会学徒なので……


三階に登って「日本列島の素顔」へ。疲れてたし生き物の剥製が結構不気味だったので、ソッコーで出た。同階の「日本列島の生い立ち」も散歩程度。

 

 

展覧会は全部見ると疲れちゃうし、自分の知らなかったことを数点知ることができれば大収穫、程度に思っている。そう考えると、今回は梯郁太郎、明珍火箸、テルミンの政治的立ち位置、地震計の不動点、日本の動植物の分布の多様さなどを知れたので大満足。普段あまりアクセスしない分野のことも知ることができたので、刺激になった。

 


2019年12月13日鑑賞