電脳けん玉職人

らくがき

松村圭一郎, 中川理, 石井美保編『文化人類学の思考法』

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様々なトピックから文化人類学を紹介する本。ちょっとお腹いっぱい。

 

一つだけ印象に残った章を挙げるとすれば第9章の「戦争と平和」かな。近しい関係をリセットするために戦争が用いられることと、エリート層による動員を指摘されたのち、戦争地域に暮らす人々の日常的な営みがいかに戦争を防いだかについて簡潔に記される。ミクロな視点を忘れない姿勢が文化人類学の素敵な点だなと思った。もちろんそこには暴力性が存在することはどうしようもないのだけど……

 

2020年1月5日読了